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アナザー☆ステップ
第10章 まどか、焦る
一番上の綾希さんが淹れてくれたコーヒーを飲みつつ、ふわふわのシフォンを口に運ぶ。

幸せだ。
今まで太基さんと何件もケーキ屋さんを巡ってきたけど、このケーキもすごく美味しい。

「どこのお店のですか?」

私の質問に、奈緒姫ちゃんはちょっと顔を赤くして笑った。

「それ、私が作ったんだよ」

「えっ?」

私はフリーズした。
だって、これ、本当に美味しい。
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