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アナザー☆ステップ
第13章 歌子、甘える
残しておいた晩御飯を並べているうちに、綾希くんがスーツを脱いでやってきた。

ダイニングの椅子に腰掛け、綾希くんはいただきます、と手を合わせる。

私は背もたれの側から綾希くんに抱きついた。
綾希くんの頭の上で、顎をぐりぐり押し付ける。

「歌子さん、痛いよー」

綾希くんはちょっと困った声で言う。
でも怒ったりはしないし、私の行為を止めようともしない。
もしこれが周だったら、さぞ邪険に振り払われることだろう。

「綾希くん」

「なあに、歌子さん」

「綾希くん、綾希くん、綾希くん!」

「どうしたのー?」
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