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アナザー☆ステップ
第3章 忠臣、息子と会う
お互いに似ているのは、当たり障りなく生きているということだった。
二人とも人には言えない秘密を抱えているからだ。
「いやー、必死で隠してるからね、うちら。親にもカミングアウトしてないし」
旭日は自嘲気味に笑った。
正確に言えば俺はバイなんだけれど、旭日の方は完全に男性にしか反応しないらしい。
思春期の頃には自覚があったそうで、大学進学と共に独り暮らし。
実家にはほとんど帰っていないということだった。
俺がこっちだと自覚したのは歌子と別れた後だけど、実家に帰っていないのは同じだった。
俺の場合は、ガキ作って大騒ぎになった時から疎遠だ。
二人とも人には言えない秘密を抱えているからだ。
「いやー、必死で隠してるからね、うちら。親にもカミングアウトしてないし」
旭日は自嘲気味に笑った。
正確に言えば俺はバイなんだけれど、旭日の方は完全に男性にしか反応しないらしい。
思春期の頃には自覚があったそうで、大学進学と共に独り暮らし。
実家にはほとんど帰っていないということだった。
俺がこっちだと自覚したのは歌子と別れた後だけど、実家に帰っていないのは同じだった。
俺の場合は、ガキ作って大騒ぎになった時から疎遠だ。