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アナザー☆ステップ
第1章 歌子、米を炊く
周が生まれてからも家のことは母親に任せっきりで勉強をしていたし、弁護士になった頃には周がだいたいのことは出来るようになっていた。
そんな状況に甘えていたことは確かだ。
でも、私は私なりに大変だったんですからね!
優先順位が他にあっただけで、人生全てに手を抜いて生きてきたわけじゃないんだから!
「ただいまー」
そこへふわふわとした声が響いてきた。
夫の綾希くんが帰ってきたのだ。
「どうしたの?」
むすーっとした私と、呆れ顔の周を見て、綾希くんは首を傾げた。
そんな状況に甘えていたことは確かだ。
でも、私は私なりに大変だったんですからね!
優先順位が他にあっただけで、人生全てに手を抜いて生きてきたわけじゃないんだから!
「ただいまー」
そこへふわふわとした声が響いてきた。
夫の綾希くんが帰ってきたのだ。
「どうしたの?」
むすーっとした私と、呆れ顔の周を見て、綾希くんは首を傾げた。