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アナザー☆ステップ
第1章 歌子、米を炊く
私はちょっと視線をそらす。
さすがにわかってますよ、米すら炊けない女がどれだけ恥ずかしいかってことくらい。

状況を把握した綾希くんは、にこにこと微笑んだ。

「わー、歌子さん、ご飯作ってくれたのー? やったー」

ほわん、とした笑顔。
彼は本当に癒し系だ。

「でも、お米が……」

周の指摘にも、綾希くんは全く動じない。

「えー? 雑炊にすればいいんじゃない? 土鍋ある?」
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