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アナザー☆ステップ
第7章 太基、冬の海に行く
まどかちゃんはいつもどおり強ばった表情のままだ。
「で、では!」
すぐに駆け出していこうとするのを、俺は慌てて腕をつかんで引き留めた。
まどかちゃんの指先は凍るように冷たい。
「も、もしかして、本当にこれ渡して終わり?」
えええ、ここに来るまで片道二時間はかかるよ。
いや、この子のことだから本気でこれだけかも。
まどかちゃんは真っ赤になって硬直している。
「せっかく遠くまで来たんだし、どっか寄ってこ?」
俺の提案に、まどかちゃんは耳まで赤くなった。
「で、では!」
すぐに駆け出していこうとするのを、俺は慌てて腕をつかんで引き留めた。
まどかちゃんの指先は凍るように冷たい。
「も、もしかして、本当にこれ渡して終わり?」
えええ、ここに来るまで片道二時間はかかるよ。
いや、この子のことだから本気でこれだけかも。
まどかちゃんは真っ赤になって硬直している。
「せっかく遠くまで来たんだし、どっか寄ってこ?」
俺の提案に、まどかちゃんは耳まで赤くなった。