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第14章 HEROES

常務はしばらく沈黙していたが


「やはり動いてきたか」


と一言だけ呟いた。

「石田くん、私はロイドと外務省に連絡を取る。
　君はいつでも連絡のとれる状態にしておいてくれ
　市場にいるなら携帯電話をいくつか購入して
　壊されても奪われても大丈夫なように
　予備を準備しておくように。

　君たちも監視がついたはずだ。

　くれぐれも気を付けろ」


「はい、まことに...」


「謝っている場合ではなかろう。

　とにかく状況を逐一報告してくれ」


「わかりました」


電話を切り携帯電話を購入しに市場を回った。

少し多目に購入してホテルへ戻った。