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顧みすれば~真の愛~
第3章 プロジェクト プロローグ
仕事モードにスイッチを切り替える


「課長、私は何をすれば宜しいですか?」


「そうだな
 松田と一緒に半田電機の宮部さんと
 話がわかるようにしてもらう。

 会議の前に俺と松田と佐々木で
 宮部さんと山下常務に挨拶するから
 応接室押さえておいてくれ」


「わかりました。
 松田くん、よろしく」


私は同期の松田に手を差し出した。
松田も私の手を強く握って


「よろしくな。佐々木がいてくれると心強いよ」

と、握手を交わした。


応接室を確保し、
重役秘書課に来週の山下常務来訪を告げる。
しばらくして秘書課から田辺常務が出迎えると連絡が来た。
来客の対応は抜かりない。


課長に田辺常務が出迎えの挨拶をする旨を伝える。


「佐々木、助かるよ。

 これでうちが全力で
 このプロジェクトに向かっていることが伝わる」


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