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トラワレテ…
第5章 欲情
「そうなの?すごくいい雰囲気だったからてっきり…。」
「ホントまだお会いしたばっかりで…そんな…アタシなんかとんでもない…。」
「んー?馨の奴はそうは思ってないと思うなぁ。アイツ、あのルックスだからさ…。ホント!昔からよくモテてたけど、ここへはいつも一人で来るんだよ。特にこの時期は…。馨はね…自分の大事な場所には遊びの女は寄せ付けない奴だから。」
「えっ?」
(どういう事…?!)
「だから、俺の勘は間違ってないと思うよ!」
(そう…なんだ…////////////////////////…。)
「ごめん!ごめん!仕事の電話だった。」
馨さんが電話を終えて席に戻ってきた。
「なになに?なんの話?」
「いや、あんまりにもユリちゃんカワイイから口説いてたんだよ。もっかい電話して来いよ。馨!」
「へっ…?????」
「ちょ…!やめてくださいね!!ユリちゃんは俺の!」
遼さんは(ほらね…。)と言わんばかりに、またイタズラっ子のような笑顔でユリに目配せしてきた。
(あんな話の後に…。そんな…意識しちゃうよ…?)
「へーへー。あ、そうだ。馨、今から行くんだろ?コレ持っていけよ。」
遼さんは、小さなブーケを馨さんに渡した。
「あぁ!すみません。遼さん覚えてたの?」
「おぉ。早く行ってやれ。待ってんぞ。」
「そだね…。じゃ、ユリちゃんそろそろ行こうか。」
「?? あ、はい。遼さんご馳走様でした。美味しかったです!」
遼さんにお礼を言い、私達は店をあとにした。
駐車場に戻ると馨さんは
「もう1ヶ所付き合ってくれる?」
と言って、クルマを走らせた。
住宅地を抜け、丘の上の広場のような場所に着くと、馨さんは車を停めた。
(付き合うって…ここ?)
何もわからず馨さんに付いていくと、広場を抜けた所に、海まで一望できる景色のいい場所に出た。
遼さんから渡されたブーケをそっと置くと
馨さんは話し出した。
「今日はね、ノンナの…祖母の命日なんだ。」
「えっ?」
「昔ね、すぐ近くにノンナの家があって、ちっちゃい頃よくここに連れてこられたんだ。故郷のイタリアの風景によく似てるからって…。」
「ホントまだお会いしたばっかりで…そんな…アタシなんかとんでもない…。」
「んー?馨の奴はそうは思ってないと思うなぁ。アイツ、あのルックスだからさ…。ホント!昔からよくモテてたけど、ここへはいつも一人で来るんだよ。特にこの時期は…。馨はね…自分の大事な場所には遊びの女は寄せ付けない奴だから。」
「えっ?」
(どういう事…?!)
「だから、俺の勘は間違ってないと思うよ!」
(そう…なんだ…////////////////////////…。)
「ごめん!ごめん!仕事の電話だった。」
馨さんが電話を終えて席に戻ってきた。
「なになに?なんの話?」
「いや、あんまりにもユリちゃんカワイイから口説いてたんだよ。もっかい電話して来いよ。馨!」
「へっ…?????」
「ちょ…!やめてくださいね!!ユリちゃんは俺の!」
遼さんは(ほらね…。)と言わんばかりに、またイタズラっ子のような笑顔でユリに目配せしてきた。
(あんな話の後に…。そんな…意識しちゃうよ…?)
「へーへー。あ、そうだ。馨、今から行くんだろ?コレ持っていけよ。」
遼さんは、小さなブーケを馨さんに渡した。
「あぁ!すみません。遼さん覚えてたの?」
「おぉ。早く行ってやれ。待ってんぞ。」
「そだね…。じゃ、ユリちゃんそろそろ行こうか。」
「?? あ、はい。遼さんご馳走様でした。美味しかったです!」
遼さんにお礼を言い、私達は店をあとにした。
駐車場に戻ると馨さんは
「もう1ヶ所付き合ってくれる?」
と言って、クルマを走らせた。
住宅地を抜け、丘の上の広場のような場所に着くと、馨さんは車を停めた。
(付き合うって…ここ?)
何もわからず馨さんに付いていくと、広場を抜けた所に、海まで一望できる景色のいい場所に出た。
遼さんから渡されたブーケをそっと置くと
馨さんは話し出した。
「今日はね、ノンナの…祖母の命日なんだ。」
「えっ?」
「昔ね、すぐ近くにノンナの家があって、ちっちゃい頃よくここに連れてこられたんだ。故郷のイタリアの風景によく似てるからって…。」