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トラワレテ…
第6章 確信
「今日のパーティはウチの企画だからな。
お前にも顔出してもらわないと…。」


「はいはい…。わかってるよ!」



(はぁ…。面倒くさ…。)




城太郎に念押しされ、渋々会場へ向かう。



この手のパーティは全て城太郎に任せ、
馨は極力避けていた。



メディアに取りだたされる様になってからは特に、
取り繕ったように寄ってくる男にも女にも心底嫌気がさす馨だった。


お決まりの名刺交換や、
社交辞令だらけの会話に飽きてきた頃、



「馨、ちょっと…。」




(チッ…はいはい…。またですか………。)



作り笑顔で振り返った先には、


彼女がいた…。






最初、あまりの変貌ぶりに

ユリだと頭が理解するまでに時間がかかった。



美しいドレスを身に纏い

惜しげもなく

その色気を溢れさした美しい彼女の横には、

嫌味な位、隙なく決めた格好の長身の男。



二人並んだその姿に、周りの視線が注がれていた。




(誰だよ…この男…!)


込み上げてくる苦々しさが

嫉妬だと気づけないほど、彼は焦っていた…。



彼女と話していても落ち着かず、

気が変になりそうだった。





(なんで男と一緒なんだよ…!)



「おい!ジョー!!

さっきのアイツ…誰なんだ?!」



イライラを隠し切れず、

掴みかからんばかりの馨に面食らう城太郎。




「?!へっ…?誰の事だよ?」


「あれだよ…ユリちゃんと一緒にいた男!」


「…ユリちゃん?!…あぁ!龍夜さんか…古西龍夜。

会社の側にモン トレゾ-ルってあるだろ。アンティークの…。

あそこのオーナーだよ。」


「…………………!」


「確か…龍夜さん、店の娘だって言ってたぞ。」


「ふ…んっ!そうなのか…。」


「どうした?珍しいな…。お前がそんな事…。

お前…まさかあの娘と…?!

まぁ…確かに…イイ女だったな…。うん。」


「うっ………見んな!穢れるっ!」


「?!?!?!おい…天下の香月 馨がどうした…?

何だよ…その慌てっぷりは…クックックッ。」



「//////////// は、じめてなんだよ…。

コイツが欲しい…って…思ったの……。」



















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