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トラワレテ…
第6章 確信
切なそうに話す馨…。


幼い頃から一緒にいた城太郎が

初めて見る馨の顔だった。


「俺、このまま消えるからな!後、頼んだぞ!

アイツにも言っといてくれ!」


「おい!馨!ちょっと待てよ!」



やれやれ…と言わんばかりの城太郎は馨を引き留め

そっと耳打ちした…。



「安心しろ…。馨。

龍夜さんは……………女には興味ない…///

あの人の好物は…男だよ。」


「?!?!?!?!?!?!」



驚きと安堵の色を隠せない馨。




「ぷっっ!!!

馨、落ち着け!龍夜さんを気にする前に、

彼女の身の心配した方が良さそうだぞ…。

お前の大事なお姫様に

さっきからハエがたかりまくってんぞ…。」



そう言う城太郎の目線の先を見て






全身の血が沸騰した…。





中庭の隅の方で男に詰め寄られ、

今にも泣き出しそうな顔の彼女を見た瞬間

馨は走り出していた…。



人混みをかき分け、
必死になって彼女の元へ急ぐ馨の姿を見て城太郎は


「やっと人間らしくなったじゃねーか…馨。」


と、呟いた。



























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