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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第24章 秘密
「更に―」
 言いかけた瑶子を頼経は手で制した。
「止そう、ここから先はそなたにも惟章とやらに申したのと同じことを言う。私は今宵、ここで何も見なかったし聞かなかった。そういうことだ」
「ですが」
 言い募ろうとした瑶子に頼経が苦渋に満ちた表情で言った。
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