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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第25章 生と死
 それから瑶子はしばらく無邪気に波と戯れては弾けるような笑顔を頼経に向けた。初夏の眩しい陽光にさらされた瑶子のすんなりとした両脚は太陽よりも更に眩しい。頼経は気がつけば、瑶子の顔よりは惜しげもなく露わになっている脹ら脛ばかり見つめている自分に気付き、紅くなった。
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