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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第27章 切なすぎる夜
 それには応えず、瑶子はまた頼経自身に舌で軽く触れた。瑶子は既に何度か達しているものの、彼は一度として達しておらず、勢いを保ったまま隆と屹立している。
 慎重にその先端を舐めてみると、酸っぱいような妙な慣れない味がする。慣れない味ではあるが、これも大好きな男のものだと思えば何ということもない。
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