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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第39章 あとがき

あとがき
こんばんは。東です。
去年の九月から書き続けた時代歴史ロマンシリーズ〝華鏡〟、これにて完結とあいなります。
既に何度も〝あとがき〟で書きましたように、当初は第二話までのはずだった物語が延々と続いて第六話になりました。ここで申し上げておきたいのは、当初は実在の人物と史実をメインにした歴史物で始めましたが、第四話〝雪舞夜〟から史実よりはストーリー性の方を重視したために、最早、歴史ものとは言えなくなり、時代ものになりました。
最後の最後で、歴史ものとして書き始めたために、大変困難になってきまして、第六話なんて書かない方が良かったかとも思ったりもしたんです。
でも、私の中でのそれぞれの人物たち納得のいく形で描いて終わらせたかった、その気持ちが強くて第六話まで書き継ぎました。それでも、何とか拘ったのは歴史上の人物を描いたということでした。
もちろん、架空の人物もたくさん織り交ぜて描いております。
そういうわけで、ストーリーを史実や年代より重視したために、必ずしもその出来事が起きた年代どおりに描いてはおりませんことをご理解下さいませ。
こんな形で不十分とは思いますが、精一杯心と力をこめて描きました。
長い話を最後までおつきあいいただいて、本当にありがとうございました。第六話完結編のラストシーンの舞台は第一話の時繁と楓がめぐり逢った同じ場所に戻って終わり、この物語は幕を閉じます。

