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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第8章 第二話 【絶唱~身代わり姫の恋~】
鎌倉初期に生きた源鞠子(みなもとのまりこ)という女性がいます。
実在の人物です。
二代将軍源頼家の息女として生まれた鞠子は
源氏の一族が次々と不幸な死を遂げていく中で生き残りました。
源氏の、頼朝の血を受け継ぐ源氏嫡流の姫、唯一の生き残りとして、
四代将軍頼経と結婚。
このとき、頼経はわずか12歳、鞠子は28歳でした。
源氏の血を残すための明かな政略結婚でした。
当時、人々はこの結婚の行く末を危ぶんだといいます。
幾ら政略で結ばれた夫婦といえども、早婚の当時、母と息子の年の差が
あるこの夫婦が到底うまくいくとは思えなかったからです。
ところが、意に反して、この結婚はうまくいきました。
二人はとても仲むつまじく、周囲の人が思わず微笑まずにはられないほど
いつも一緒に過ごしていました。
この16歳年の差がある夫婦の間に何があったのか?
第二話では、最後の瞬間まで愛をまっとうしようとした鞠子の生き方を
描きます。
実在の人物です。
二代将軍源頼家の息女として生まれた鞠子は
源氏の一族が次々と不幸な死を遂げていく中で生き残りました。
源氏の、頼朝の血を受け継ぐ源氏嫡流の姫、唯一の生き残りとして、
四代将軍頼経と結婚。
このとき、頼経はわずか12歳、鞠子は28歳でした。
源氏の血を残すための明かな政略結婚でした。
当時、人々はこの結婚の行く末を危ぶんだといいます。
幾ら政略で結ばれた夫婦といえども、早婚の当時、母と息子の年の差が
あるこの夫婦が到底うまくいくとは思えなかったからです。
ところが、意に反して、この結婚はうまくいきました。
二人はとても仲むつまじく、周囲の人が思わず微笑まずにはられないほど
いつも一緒に過ごしていました。
この16歳年の差がある夫婦の間に何があったのか?
第二話では、最後の瞬間まで愛をまっとうしようとした鞠子の生き方を
描きます。