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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第14章 身代わり姫の告白
「尼御台さまも歓んで下されましょうか、これで私は立派に務めを果たしたと」
「もちろんだ。そなたは立派に務めを果たした。そなたが産んだ子はいずれ五代将軍となろう」
 千種はかすかに頷いた。何だかとても眠い、身体中がだるくて、眼を開けていられない。
「お願いがございます」
 頼経を見つめると、彼は微笑んだ。
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