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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第15章 海に降る雪~終章~
竹御所は鎌倉初期に生きた女性である。初代将軍頼朝の唯一の血筋を引く生き残りとして、幕府の権威の象徴として、御家人の尊崇を集め、彼らを纏める役割を果たした。
寛喜二年(一二三〇)年、二十八歳で十二歳の四代将軍頼経と結婚。今に残る記録によれば、夫婦仲は円満だったと伝えられる。
結婚四年目には懐妊し、周囲は頼朝の血を引く源氏嫡流の後継者誕生に強い希望を抱いた。しかし、あえなく死産し、難産のあまり竹御所も落命することになってしまう。
寛喜二年(一二三〇)年、二十八歳で十二歳の四代将軍頼経と結婚。今に残る記録によれば、夫婦仲は円満だったと伝えられる。
結婚四年目には懐妊し、周囲は頼朝の血を引く源氏嫡流の後継者誕生に強い希望を抱いた。しかし、あえなく死産し、難産のあまり竹御所も落命することになってしまう。