この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
笑うことしか出来ない私へ
第3章 優しいフリ

心臓がドクドクと音を立てて
うるさくて、苦しかった。

なぜ、男を追い掛けて掴まえたのか自分の行動も謎だった。

さっき、掴まれていた手首が熱い。

手が離れた時、名残惜しかった。

だから、離されたくなかったのかもしれない。

人にここまで執着したのは初めてだ。

自分の予定を変えてまで
こんな行動を取るのはこれが初めてだった。

「…」

男は手首を掴んだ瞬間、驚きもしなかった。
ただ振り向いて
黙って私を見てた。

「死ぬのやめたの?」

私は掴む手に力を入れて
コクりと頷く。

なぜ、この手を離せないでいるのか
早く離さなければ…

どんどん気まずくなる。

「着替えたら?」

男は何も気にしてないかのように話す。

またしても私は頷く。

「家どこ?
送ってやる。」

「ここの、5階。」

男は掴んだ手首とは逆の手で
私の両手を優しく外すと
私の手首を掴んで
エレベーターへと向かった。
/87ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ