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笑うことしか出来ない私へ
第3章 優しいフリ

「………」
風呂から上がるとこうたは寝てた。
床であぐらをかいて
背中をソファーにもたれさせ
腕を組んで。
私はそっとタオルケットをかける。
私、こうたにお茶も出してない。
こうたが起きたらお茶を出そうと
キッチンへグラスを取りに行って
テーブルへ置いた。
起きるのを待つ間に私も何だか眠くなって来て
いつの間にか隣で寝ていた。
体育座りをして顔を伏せて寝た。
目を覚ますとタオルケットがかけられていた。
――――――っ…!
こうたが居ない…
私は項垂れた。
お茶も出さずに、しかも自分まで寝てしまった…
後悔に駆られて落ち込んでいると
部屋のドアが開いてこうたが立っていた。
「良かったぁ…。」
心底安堵した溜め息を漏らす。
「トイレ借りたよ。」
「私、寝ててごめんなさい。」
「俺こそ待ってると言いつつ
居心地が良くて寝ちゃってた。
気付いたら髪濡らしたまま隣で寝てて…
気使わせたみたいでごめん。
寒くないか?」
「大丈夫。」
「なら良かった。」
「あ、お茶。」
「今さらいらねぇよ」
こうたは苦笑いしながら言った。
それでも私はこうたにお茶を出して
夕方近くになっていたので
晩ご飯の予定を尋ねたら
「特に何の予定もないよ。」
との事だったので
食べに行くか、作るか、どちらかを提案してみた。
すると、作ってくれるならそれがいいと
以外な答えが返って来たので
冷蔵庫にある物でささっと適当に作った。
自炊は少しは出来る。
こうたは以外にも美味い美味いと食べてくれた。
その後、食器洗いを手伝ってくれて
「よし!そろそろ俺は本当に帰る!
いちこご飯ありがとう。美味しかったよ。
じゃあ、、またな。」
と、今度こそ帰る気満々で話を進めた。
でも、"またな"その言葉が嬉しかった。
と同時に"また"がないような気がして
もう二度と会えない気がして
こうたを独り占めしたくなって
「ダメ。帰らないで。」
そう言うしかなかった。
風呂から上がるとこうたは寝てた。
床であぐらをかいて
背中をソファーにもたれさせ
腕を組んで。
私はそっとタオルケットをかける。
私、こうたにお茶も出してない。
こうたが起きたらお茶を出そうと
キッチンへグラスを取りに行って
テーブルへ置いた。
起きるのを待つ間に私も何だか眠くなって来て
いつの間にか隣で寝ていた。
体育座りをして顔を伏せて寝た。
目を覚ますとタオルケットがかけられていた。
――――――っ…!
こうたが居ない…
私は項垂れた。
お茶も出さずに、しかも自分まで寝てしまった…
後悔に駆られて落ち込んでいると
部屋のドアが開いてこうたが立っていた。
「良かったぁ…。」
心底安堵した溜め息を漏らす。
「トイレ借りたよ。」
「私、寝ててごめんなさい。」
「俺こそ待ってると言いつつ
居心地が良くて寝ちゃってた。
気付いたら髪濡らしたまま隣で寝てて…
気使わせたみたいでごめん。
寒くないか?」
「大丈夫。」
「なら良かった。」
「あ、お茶。」
「今さらいらねぇよ」
こうたは苦笑いしながら言った。
それでも私はこうたにお茶を出して
夕方近くになっていたので
晩ご飯の予定を尋ねたら
「特に何の予定もないよ。」
との事だったので
食べに行くか、作るか、どちらかを提案してみた。
すると、作ってくれるならそれがいいと
以外な答えが返って来たので
冷蔵庫にある物でささっと適当に作った。
自炊は少しは出来る。
こうたは以外にも美味い美味いと食べてくれた。
その後、食器洗いを手伝ってくれて
「よし!そろそろ俺は本当に帰る!
いちこご飯ありがとう。美味しかったよ。
じゃあ、、またな。」
と、今度こそ帰る気満々で話を進めた。
でも、"またな"その言葉が嬉しかった。
と同時に"また"がないような気がして
もう二度と会えない気がして
こうたを独り占めしたくなって
「ダメ。帰らないで。」
そう言うしかなかった。

