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笑うことしか出来ない私へ
第3章 優しいフリ

「寝れないのか?」

後ろから声が聞こえて、ビクッと肩を震わせた。

「あ、う、うん。こうた、起きたの?」

起こさないでソファーで寝ていることを怒られそうで動揺を隠せない。

「居間の電気消えてるのに
お前起こしに来ないからな。
ほら、ベッドに行け。」

「いいから。私はここでいいの。」

「なんなんだよ。なんの意地だよ!
ほら行くよ。おいで。」

こうたはそう言うと私の手を取り
体を起こすとベッドへ連れて行った。

「ちょ、っと、わっ。」

こうたは私をベッドへ軽く飛ばした。
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