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笑うことしか出来ない私へ
第3章 優しいフリ

こうたのこと、起こした方がいいかな?
一応、予定があるかもしれないし…
ベッドを覗くとまだ寝ていた。
「…こ、こうた~…」
緊張する…
しかも小声で聞こえてない。無反応。
「こうた。」
私はもう一度名前を呼び、
肩を揺する。
「…ん…。」
「こうた。朝だよ。」
「…~~何時?」
「8時半」
「はぁ?まだ8時半?わざわざ起こすなよ。
やっと寝れたばっかだったのに。」
「………予定があったらと思って…」
「ないよ。
もう一回寝る。
お前もしかして寝てない?」
「う、ううん。寝たよ。」
「あっそ。もう一回寝たら?
邪魔なら俺出るから。」
「いいよ!寝てても。」
「俺居たから寝れなかったんでしょ?
目の下の隈、酷いよ。
色が白いと目立つんだよな~そういうの。」
人差し指を目の下に当てて
苦笑いで話すこうたは
ベッドから出ようと体を起こした。
「…あ、本当に大丈夫。寝て。
………一緒に寝よ?そっち空けて」
「…反則だよ、それ。
もっと自覚しろよ。自分が女だってこと。
しょうがないから空けてやる。」
どういうこと?
ってか、私のベッドだよ。

