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笑うことしか出来ない私へ
第6章 好き
「イッたね。」
そう言われても脱力感から反応出来ない。
こうたは「悪い。これ以上は無理!」
そう言って下着を脱ぐと
自身を取り出して
私のそこへとあてがった。
「待って、
こうた。」
恐怖が甦る。
大丈夫、相手はこうた、そう自分に言い聞かせるが、あの時の記憶が邪魔をした。
こうたはゆっくりと入れ始めた。
「いった…ぃ」
激痛が走る。
こうたは動きを止めて
「やっぱ、やめるか」と言った。
なんだかんだ言っても
こうして私を気遣ってくれる。
だから、
「大丈夫、続けて。
こうたとだから、大丈夫」
私は多少のことなら我慢しようと
目を固く閉じて
手を握る。
「いちこ、怖い?」
「だぃ、…じょぶ。」
「震えてる…」
「大丈夫!」
「力、抜いて。」
そう言われて無意識に力を入れていたことに気付く。
なかなか上手く力が抜けない…
緊張から体が強ばっていた。