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片想いの行方 2
第11章 突然の再会
………偶然って、こんなに何度も重なるもんなのか?

呆気に取られる俺の横に、リーダーが並んだ。


「なんか仲良しだな。
もしかして、知り合い?」


ヒカルがペコッと頭を下げたので、俺はリーダーに目を向ける。


「……大学時代からの友人です。
4年間学部が同じで」

「へぇ~そうなのか!」

「ヒカル、この人は俺の上司」

「初めまして。
長谷川 光(はせがわ ひかる)です」


ヒカルと一言二言話した後、リーダーは笑いながら俺の肩を叩いた。


「まったく姫宮は顔が広いな。
高校の次は大学の同級生か」

「……俺も正直ビビってます」

「久しぶりの再会なら、休憩がてら話してこいよ。
俺は先に戻ってるから」


リーダーが再び階段を上っていく姿を見て、ヒカルはもう一度頭を下げた。

俺は溜息をついてエレベーターの方に足を向ける。


「今午後の1時だけど、お前このまま店戻るんだろ?」

「牛丼がいい。つゆだくで♪」

「はぁ?」


歩きながら振り返ると、ヒカルはニイッと笑った。


「シフト足りなくてそっこー戻んないといけないから、駅前でちゃちゃっと済ませたいんだ。
あんたの方が稼いでんだから、当然奢りでヨロシク♪」
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