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片想いの行方 2
第2章 ☆立場逆転
なぜかモジモジする美和。

こーいう態度を見ると、高校生の時と変わってないと感じる。


「鍵って?」

「……ヒメの、マンションの鍵」

「あぁ、別にいいけど。なんで急に?」

「今夜、先に行っててもいい?」


よく見ると、美和は既にバッグを肩にかけて帰る準備をしてきたようだ。

………?

珍しいな。

いつもは俺から誘わないと来ないくせに。

つーか、美和から言いだすなんて初めてだ。


「俺、今日も帰るの遅いけど」


俺はベルトに引っかけているキーチェーンから、部屋の鍵を外した。


「うん、大丈夫」

「……なんか企んでんの?」

「~~~!た、企んでなんかないよ!///」


俺から鍵を受け取ると

美和は慌てた様子で、バッグの中にそれを閉まった。

………怪しい。


「別に、どこ見てもいいけど。
他の女のものなら、全部処分してあるぜ?」

「………!
バカ!違うわよ!
それにそういう時は、最初っから無いって言うの!」
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