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片想いの行方 2
第12章 叶わない願い
「…………っ」


………ダメ。

熱い想いがこみ上げてきて、胸が切なくなる。

愛してる人に、自分の想いを分かってると言ってもらえるって、この上なく嬉しい。

私……何回でもヒメに恋してしまうな……


「……ヒメ。
どうして急にその質問をしたの?」

「いや、いい。 忘れて」


ヒメが話を終わらせて、再び下へと降りようとしたけど

私は逆に気になってしまい、頭を起こす。


「……何か、欲しかった物があるの?」


リモコンで間接照明だけにされたから、その表情がよく見えないけど

少ししてから、ヒメは静かに口を開いた。


「俺は、もう手に入れたから」

「………え?」


私の髪を優しく撫でながら、ヒメの綺麗な瞳が揺れる。



「………だけど

届かない手が彷徨ったままの……どうしようもできない苦しみはよく分かる」


「…………?」


「大切な宝物が輝くのは、自分の手の中ではないと分かっていても

……その想いに

ただ精一杯、しがみつくしかないんだ」

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