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片想いの行方 2
第12章 叶わない願い
「………ヒカル」
ヒメがヒカルさんを呼んだけど
彼女は私の方に振り返った。
「美和さん。
ヒメを好きになってくれてありがとう」
「…………!」
「この男、寂しがり屋だけど本気でイイ奴だから。
その手をずっと離さないでやってね♡」
ヒカルさんはもう一度優しく微笑むと
細い手をひらひらと振って、そのままエレベーターへと向かっていった。
その後ろ姿をヒメと一緒に黙って見つめると……
さっき瞬時に感じたもうひとつが、頭の中に蘇ってくる。
「……ねぇ、ヒメ……」
リスペクトしていると彼女自身が言ったように
女の色気も兼ね備えたかっこいい容姿と、そのハスキーボイスは
確かに同じ系統の麗子さんにそっくりだ。
だけど
細い手足が織り成す、ちょっとした仕草
うちのナチュラルテイストとは違って、無彩色のシンプルな私服
そして………
「………美和」
ヒメがヒカルさんを呼んだけど
彼女は私の方に振り返った。
「美和さん。
ヒメを好きになってくれてありがとう」
「…………!」
「この男、寂しがり屋だけど本気でイイ奴だから。
その手をずっと離さないでやってね♡」
ヒカルさんはもう一度優しく微笑むと
細い手をひらひらと振って、そのままエレベーターへと向かっていった。
その後ろ姿をヒメと一緒に黙って見つめると……
さっき瞬時に感じたもうひとつが、頭の中に蘇ってくる。
「……ねぇ、ヒメ……」
リスペクトしていると彼女自身が言ったように
女の色気も兼ね備えたかっこいい容姿と、そのハスキーボイスは
確かに同じ系統の麗子さんにそっくりだ。
だけど
細い手足が織り成す、ちょっとした仕草
うちのナチュラルテイストとは違って、無彩色のシンプルな私服
そして………
「………美和」