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片想いの行方 2
第13章 5分の差
「……………」
「以上だ。
ほら、今日はもう終わりにしろ。
解放された祝いに、俺が1杯奢ってやる」
周りがざわざわと騒ぐ中、立ち上がった上司に向かって
俺は静かに口を開いた。
「………その女性。
大元の派遣会社には……」
「心配するな。
自ら辞退したという理由で、表向きは契約未更新って形で言ってあるから。
……お前の希望通りだよ」
その言葉を聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。
他の社員にまで迷惑が掛かっていた以上、当然な結果なのかもしれないけど
その女性にとって、僅かでも次の道に繋がる対処だったことに、俺は心から安堵した。
「……ったく。
自分に付きまとってたストーカー女の行く末なんて
普通気遣う奴いねーぞ?」
俺の表情を見て、やれやれと深い溜息をつくと
上司はそのまま笑顔で手を振った。
「まぁ、いいさ。
今夜は俺じゃなく、恋人の所へ行ってやれよ。
お前がメロメロの彼女に、存分に癒してもらえ」
「以上だ。
ほら、今日はもう終わりにしろ。
解放された祝いに、俺が1杯奢ってやる」
周りがざわざわと騒ぐ中、立ち上がった上司に向かって
俺は静かに口を開いた。
「………その女性。
大元の派遣会社には……」
「心配するな。
自ら辞退したという理由で、表向きは契約未更新って形で言ってあるから。
……お前の希望通りだよ」
その言葉を聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。
他の社員にまで迷惑が掛かっていた以上、当然な結果なのかもしれないけど
その女性にとって、僅かでも次の道に繋がる対処だったことに、俺は心から安堵した。
「……ったく。
自分に付きまとってたストーカー女の行く末なんて
普通気遣う奴いねーぞ?」
俺の表情を見て、やれやれと深い溜息をつくと
上司はそのまま笑顔で手を振った。
「まぁ、いいさ。
今夜は俺じゃなく、恋人の所へ行ってやれよ。
お前がメロメロの彼女に、存分に癒してもらえ」