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片想いの行方 2
第13章 5分の差
『せっかくいいとこ入ったのに、バカだって思うでしょ?』
「全然。
理由は分からないけど、お前のことだ。
相当悩み抜いて決めたんだろ?」
『…………』
「よく決意したよ、ヒカル。
頑張ったな」
根っからの熱血系で、何事もサクっとこなしているようで
その裏では真面目過ぎるってくらい、深く物事を考えるヒカル。
マネージャーという立場でも、俺達選手と同じように悩んだり模索して、真剣に頂点を目指していた。
………懐かしいな。
「どこに転職したの?」
『……驚くと思うよ。
ガサツなあたしに似合う業種じゃない』
「そう言うなって。
器用な手持ってるんだから」
俺が答えると、電話の向こうでヒカルは笑った。
『相変わらずだね~蓮。
あたしにそんな事言うのあんたくらいよ』
「え?どんな事?」
『蓮と話してると、あたしも女なんだな~と自覚できるって話』
「女だろ、どう見たって」
こいつ大学時代から、たまに意味不明なこと言うんだよな。
滅多に会えないけど、細すぎる体もきっとそのままなんだろうし
違う場所で頑張る彼女を応援したい気持ちは、昔から変わらない。
「無理するなよ?
お前はいつも頑張りすぎるから」
『…………』
「女なんだから、体大事にしろ。
お前の代わりは、誰もいないんだからな」
「全然。
理由は分からないけど、お前のことだ。
相当悩み抜いて決めたんだろ?」
『…………』
「よく決意したよ、ヒカル。
頑張ったな」
根っからの熱血系で、何事もサクっとこなしているようで
その裏では真面目過ぎるってくらい、深く物事を考えるヒカル。
マネージャーという立場でも、俺達選手と同じように悩んだり模索して、真剣に頂点を目指していた。
………懐かしいな。
「どこに転職したの?」
『……驚くと思うよ。
ガサツなあたしに似合う業種じゃない』
「そう言うなって。
器用な手持ってるんだから」
俺が答えると、電話の向こうでヒカルは笑った。
『相変わらずだね~蓮。
あたしにそんな事言うのあんたくらいよ』
「え?どんな事?」
『蓮と話してると、あたしも女なんだな~と自覚できるって話』
「女だろ、どう見たって」
こいつ大学時代から、たまに意味不明なこと言うんだよな。
滅多に会えないけど、細すぎる体もきっとそのままなんだろうし
違う場所で頑張る彼女を応援したい気持ちは、昔から変わらない。
「無理するなよ?
お前はいつも頑張りすぎるから」
『…………』
「女なんだから、体大事にしろ。
お前の代わりは、誰もいないんだからな」