この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片想いの行方 2
第13章 5分の差
「……ねぇ、あれ見て」


ふいに、エントランスの方向から女の声が聞こえた。

顔を上げると、いかにもOLといった格好の2人組が、少し離れたところからこっちを見ている。

パっと見、あたしより年上。

……もう夜の10時を過ぎてるけど、女でも関係無しに働いてるんだな。

軽くそんなことを思いながら立ち上がると、なぜかその2人組が近付いてきた。


「……もしかして、例のストーカーじゃない?」

「え~! やだ~~!!」


………は?

ロングの髪をこれでもかってくらい巻いたコンサバ風の女が、あたしを全身ジロジロと見てくる。

なに?

感じ悪いな。


「……なんですか?」


腕を組んで睨み返すと、もう1人のストレートヘアの女がクスッと笑った。


「しつこいわ~。
強制解雇させられても、まだ諦めずに出待ちってわけ?」

「……え?」

「派遣のくせに、図々しいったら。
彼の迷惑になってるって、まだ分からないの?」


2人は声をひそめると、何やらコソコソと話している。

……状況がイマイチ掴めないけど、完全に誰かと勘違いしてるな。

なんだよ出待ちって。

まぁ、あたしも傍からそう見えるかもしれないけどさ。

何も言ってないのに、勝手に決め付けるって

女って、やっぱり恐ろしい生物だわ。
/249ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ