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片想いの行方 2
第14章 行かないで
………美和は、泣いていない。
だけど
握られた手に、カタカタと振動が伝わってくる。
「……美和……」
震える手をぐっと引き寄せて、そのまま美和を抱きしめる。
…………っ
何やってだよ、俺は………!
美和の立場になって考えろよ。
美和の知らない大学時代の女が出てきて
気にしない素振りをしながら、結局俺はそいつの事ばっかり考えてて
いきなり会いにいくなんて状況、どう考えても理解できねーだろ。
「…………っ」
それでも……
……俺は………
「………お前も気付いた通り。
ヒカルは、ずっと蓮に片想いしてるんだ」
「…………!」
さらに強く、美和を引き寄せる。
「叶わない恋だって、あいつ自身分かってる。
手に入らないって、ちゃんと理解してるんだ。
だけど………」
………言葉が続かない。
心配ないからと……ずっと傍にいると、さっき美和に言ったばかりだ。
何を言っても
どんな説明をしても
美和にとっては、単なる言い訳にしか聞こえない。
だけど
握られた手に、カタカタと振動が伝わってくる。
「……美和……」
震える手をぐっと引き寄せて、そのまま美和を抱きしめる。
…………っ
何やってだよ、俺は………!
美和の立場になって考えろよ。
美和の知らない大学時代の女が出てきて
気にしない素振りをしながら、結局俺はそいつの事ばっかり考えてて
いきなり会いにいくなんて状況、どう考えても理解できねーだろ。
「…………っ」
それでも……
……俺は………
「………お前も気付いた通り。
ヒカルは、ずっと蓮に片想いしてるんだ」
「…………!」
さらに強く、美和を引き寄せる。
「叶わない恋だって、あいつ自身分かってる。
手に入らないって、ちゃんと理解してるんだ。
だけど………」
………言葉が続かない。
心配ないからと……ずっと傍にいると、さっき美和に言ったばかりだ。
何を言っても
どんな説明をしても
美和にとっては、単なる言い訳にしか聞こえない。