この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方 2
第14章 行かないで
「………分かった」
「…………!!」
腕の中で、美和が小さく呟いたから
力を緩めて、ゆっくりと体を離す。
「………美和」
「えへへ、ごめんね。
ワガママ言っちゃった」
美和はふっと優しく微笑むと
肩からジャケットを外し、俺の手に渡した。
「………理由が何であっても
ヒメが行かなきゃって思ったなら
きっとそれが正しいのよね」
「…………っ」
「私……何の力にもなれなくて、ごめんね……
ヒメが戻ってくるの、ここで待ってるね」
立ち尽くす俺の前から1歩下がると、美和は入口に足を向ける。
「………美和!」
ドクッと心臓が鳴って、思わず後ろからその手を掴む。
美和はゆっくりと振り返ると、俺をじっと見つめた。
……そして……
「………私は
“ 時間なんて気にしねぇ ” 」
「…………!!」
夜空に輝く星のような
キラッと光る笑顔を浮かべて
美和は俺の手を握り返した。
「………あの時
ヒメが一条さんのマンションの前で、私を出迎えてくれたように……
ヒメが私の所に来てくれるまで
いつまででも待ってるわ」
「…………!!」
腕の中で、美和が小さく呟いたから
力を緩めて、ゆっくりと体を離す。
「………美和」
「えへへ、ごめんね。
ワガママ言っちゃった」
美和はふっと優しく微笑むと
肩からジャケットを外し、俺の手に渡した。
「………理由が何であっても
ヒメが行かなきゃって思ったなら
きっとそれが正しいのよね」
「…………っ」
「私……何の力にもなれなくて、ごめんね……
ヒメが戻ってくるの、ここで待ってるね」
立ち尽くす俺の前から1歩下がると、美和は入口に足を向ける。
「………美和!」
ドクッと心臓が鳴って、思わず後ろからその手を掴む。
美和はゆっくりと振り返ると、俺をじっと見つめた。
……そして……
「………私は
“ 時間なんて気にしねぇ ” 」
「…………!!」
夜空に輝く星のような
キラッと光る笑顔を浮かべて
美和は俺の手を握り返した。
「………あの時
ヒメが一条さんのマンションの前で、私を出迎えてくれたように……
ヒメが私の所に来てくれるまで
いつまででも待ってるわ」