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片想いの行方 2
第15章 2人の絆
「………蓮くん。
高校生の時も、同じようなことがあったね」
「ん? 同じようなこと?」
10年前、星空の下で
1人で野原の端にいる私を見つけて、一緒に星を見ようと言ってくれた。
「流星群を観察する課外授業の日。
蓮くんが私の所に来てくれたのは、ヒメが仕組んだことだったんだよ」
「……流星群?」
「あの時、蓮くんターコイズのネックレスしてた」
私がそう言って笑うと、蓮くんも思い出したように苦笑いを浮かべる。
あの頃は、まだまだお互い知らないことばかりだったよね。
「……そういや、そんなことあったな。
俺もあの時はまだ “ 香月 ” って名字で呼んでたし」
「うん。
確か、その日に水泳を教えてくれるってことになって……」
「あぁ、そうだ。
美和、あの夏に10m以上泳げるようになったんだよね」
青春時代の記憶が、鮮明に蘇ってきて
蓮くんと私は、お互いを見つめて微笑んだ。
いっぱい泣いたけど、かけがえのない大切な思い出。
宝物のような日々を過ごせたのは
蓮くんとヒメに出逢えたからだ。
高校生の時も、同じようなことがあったね」
「ん? 同じようなこと?」
10年前、星空の下で
1人で野原の端にいる私を見つけて、一緒に星を見ようと言ってくれた。
「流星群を観察する課外授業の日。
蓮くんが私の所に来てくれたのは、ヒメが仕組んだことだったんだよ」
「……流星群?」
「あの時、蓮くんターコイズのネックレスしてた」
私がそう言って笑うと、蓮くんも思い出したように苦笑いを浮かべる。
あの頃は、まだまだお互い知らないことばかりだったよね。
「……そういや、そんなことあったな。
俺もあの時はまだ “ 香月 ” って名字で呼んでたし」
「うん。
確か、その日に水泳を教えてくれるってことになって……」
「あぁ、そうだ。
美和、あの夏に10m以上泳げるようになったんだよね」
青春時代の記憶が、鮮明に蘇ってきて
蓮くんと私は、お互いを見つめて微笑んだ。
いっぱい泣いたけど、かけがえのない大切な思い出。
宝物のような日々を過ごせたのは
蓮くんとヒメに出逢えたからだ。