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片想いの行方 2
第15章 2人の絆
「………美和」


体をこちらに向けて、蓮くんが真っ直ぐ私を見つめる。


「………今、幸せ?」

「…………!!」


私と彼の間を、優しく夜風が吹き抜けて

キャンドルの灯りに照らされた蓮くんの、低い声が響く。

………胸が、いっぱいで、切なくて

それでも、私の答えは決まっている。


「………幸せだよ」


“ 自分の惚れた女が、バカで優しい親友と付き合うんだ。
………最高だよ ”


空港で別れを告げたときの、蓮くんの言葉が蘇る。

その目から涙を流して、私の幸せを願ってくれた。


「私……怖いくらい幸せだよ。
ヒメが、私を大切にしてくれるの……」

「………そっか。
それなら、良かった」


蓮くんがふっと笑うから、胸に熱い想いがこみ上げてくる。


蓮くん………

私も……

あなたに同じ質問をしてもいい……?


私がそれを聞くのは

許されないかな……?
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