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片想いの行方 2
第3章 ☆蓮愛相談室
……大した事じゃないと、ヒメが自分で言ったように

どっかの誰かが美和に告白したとか、その程度の話なんだろうな。

ヒメに敵う奴なんて、俺以外にいるとは思えないし

美和の真っ直ぐな想いは、ヒメ自身が1番分かっているはずだ。


だけど

そんな事実さえ霞んで不安になってしまう程、美和に惚れてるヒメに

呆れるのを通り越して、俺は笑いが込み上げてきてしまった。


「……ったく。
今の時点で、もう既に傷口に塩を塗られてるんだよ」

『は?何?
聞こえなかったんだけど』


ヒメの声と一緒に、電車が通り過ぎる音が聞こえる。

俺は朝日で輝く海面を見つめながら、口を開いた。


「一生、片想いする気でいればいいんじゃねーの?」

『………あぁ?』

「素直な想いを持ち続けて、お前らしく美和に愛情を注いでやれば
美和はヒメの気持ちに応えてくれるよ」


自分に言い聞かせるように

俺は続けた。


「大丈夫だ、ヒメ。

お前は、そのままでいいんだよ」
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