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片想いの行方 2
第3章 ☆蓮愛相談室
『……………』
「……………」
………俺、何マジメに励ましてんだろう。
しかも、軽く引く程のセリフまで持ち出して……
「まぁ、俺だったらもっと余裕をもって見守ってやるけどな」
暫く続いたお互いの沈黙に耐えられず、俺は慌てて切りだした。
『……見守る?』
「自分の欲望を押し付けるだけじゃなくて。
本心を抑えて、相手の気持ちを尊重するんだよ」
『…………』
「ヒメ、得意だろ?」
やっと本来の嫌味を言えたので、ホッとして心を落ち着かせると
『余計な御世話だ。
2番目のくせして、説教するんじゃねーよ』
ヒメの言い放った言葉を最後に、電話が切れた。
「………………」
相変わらず俺とヒメは
何に措いてもその位置を競いあう。
中学の頃から続く、この低レベルな争いが出来るのは
きっとこの先も、ヒメしかいない。