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片想いの行方 2
第17章 幸せの花びら
最後に蓮とこうして向き合ったのは、有給消化中だったから約1年前。
その間のお互いの近況など、話題は色々とあるけれど
今は、そんなことを呑気に語り合ってる場合じゃない。
「………蓮」
「ん?」
「……あのさ、なんでここに……」
スーツのポケットから財布と携帯を出した蓮に、あたしは恐る恐る聞いてみる。
その手にカバンは持っていないから、きっとこの後も会社に戻るんだろう。
「旨いんだよ、ここ。
同僚達とよく来るんだ」
「いや……そうじゃなくて」
………ヒメがあたしの伝言をどう伝えたかは、もう詮索のしようが無いにしても
あの男の表情からして、ヒメ自身、蓮と一緒に美和さんが来たのは想定外だったってことだ。
つまり、美和さんと蓮のどっちかが連絡をしたのかな?
蓮が美和さんを呼び捨てにしたことにも驚いたけど、そもそも3人は同じ高校だったわけで……
……あぁ、ダメだ。
頭が混乱して考えがまとまらない。
「俺に話があるんだろ?」
「………え!?」
「その為に来てくれたんでしょ」
完全にふいうちで、飲みかけていた水を吹き出しそうになる。
テーブルに肘をついて、あたしをじっと見つめる蓮。
なぜ逃げたかは聞かれていないけど、再びバクバクと心臓が鳴りだした。
「……蓮。
突然で、ほんとごめん」
蓮から目線を外したまま、何とか平常心を心掛ける。
「よく考えたら、伝えるまでもなくて。
大した用じゃなかったんだ」
「…………」
「………だから、忘れて」
その間のお互いの近況など、話題は色々とあるけれど
今は、そんなことを呑気に語り合ってる場合じゃない。
「………蓮」
「ん?」
「……あのさ、なんでここに……」
スーツのポケットから財布と携帯を出した蓮に、あたしは恐る恐る聞いてみる。
その手にカバンは持っていないから、きっとこの後も会社に戻るんだろう。
「旨いんだよ、ここ。
同僚達とよく来るんだ」
「いや……そうじゃなくて」
………ヒメがあたしの伝言をどう伝えたかは、もう詮索のしようが無いにしても
あの男の表情からして、ヒメ自身、蓮と一緒に美和さんが来たのは想定外だったってことだ。
つまり、美和さんと蓮のどっちかが連絡をしたのかな?
蓮が美和さんを呼び捨てにしたことにも驚いたけど、そもそも3人は同じ高校だったわけで……
……あぁ、ダメだ。
頭が混乱して考えがまとまらない。
「俺に話があるんだろ?」
「………え!?」
「その為に来てくれたんでしょ」
完全にふいうちで、飲みかけていた水を吹き出しそうになる。
テーブルに肘をついて、あたしをじっと見つめる蓮。
なぜ逃げたかは聞かれていないけど、再びバクバクと心臓が鳴りだした。
「……蓮。
突然で、ほんとごめん」
蓮から目線を外したまま、何とか平常心を心掛ける。
「よく考えたら、伝えるまでもなくて。
大した用じゃなかったんだ」
「…………」
「………だから、忘れて」