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片想いの行方 2
第17章 幸せの花びら
………周りのガヤガヤした雑音が、一瞬でシャットアウトしたように
あたしの耳に、蓮の言葉だけが繰り返し響く。
……今、なんて仰いました……?
「……れ、蓮……」
「だからメシ食おうって言ったんだ。
俺もお前も、落ち着いた方がいいだろ?」
「~~~~!!!」
………あたしは、ヒメから天然だと言われてはいるが。
蓮が今、気を遣い遠回しに言った言葉の意味は、充分理解できる。
つまり
……告白するって……
あたしが蓮を好きだと知っ……
「はい、お待たせー!!」
衝撃で体が固まったあたしと、蓮の間に
カレイの煮付け定食がドンっと置かれた。
突然のおばちゃんの登場に心臓が跳ね上がる。
「お姉さん、これ大盛りだよ!
そんなに細くて食べられるのかい!?」
「……は、はい……
あたし大食いなので……」
「いいねぇ! 良いことだよ。
ゆっくり召し上がりなさいね!!」
お店のおばちゃんは豪快に笑うと、そのまま別のお客さんの会計に向かった。
び、びっくりした……!
心臓バクバクいってるし……
いい匂いが漂う、目の前に置かれた和膳に目を向けると
「いただきます」
割り箸を持った蓮が、顔の前で手を合わせた。
あたしの耳に、蓮の言葉だけが繰り返し響く。
……今、なんて仰いました……?
「……れ、蓮……」
「だからメシ食おうって言ったんだ。
俺もお前も、落ち着いた方がいいだろ?」
「~~~~!!!」
………あたしは、ヒメから天然だと言われてはいるが。
蓮が今、気を遣い遠回しに言った言葉の意味は、充分理解できる。
つまり
……告白するって……
あたしが蓮を好きだと知っ……
「はい、お待たせー!!」
衝撃で体が固まったあたしと、蓮の間に
カレイの煮付け定食がドンっと置かれた。
突然のおばちゃんの登場に心臓が跳ね上がる。
「お姉さん、これ大盛りだよ!
そんなに細くて食べられるのかい!?」
「……は、はい……
あたし大食いなので……」
「いいねぇ! 良いことだよ。
ゆっくり召し上がりなさいね!!」
お店のおばちゃんは豪快に笑うと、そのまま別のお客さんの会計に向かった。
び、びっくりした……!
心臓バクバクいってるし……
いい匂いが漂う、目の前に置かれた和膳に目を向けると
「いただきます」
割り箸を持った蓮が、顔の前で手を合わせた。