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片想いの行方 2
第3章 ☆蓮愛相談室
「蓮、起きてたの?」
振り返ると
窓ガラスを開けて、目を擦りながら瑠璃が起きてきた。
「瑠璃」
「………?
なんだか楽しそうね」
1人で笑ってる俺を見て、瑠璃も微笑む。
その笑顔が愛しくて、俺は細い腕を引き寄せ瑠璃を抱きしめた。
「……蓮?」
「好きだよ、瑠璃」
自然に言葉が出てくる。
白い息が浮かぶほど寒い、バンクーバーの朝。
その体をさらに強く包み込むと、俺の手にあった携帯に瑠璃が気付いた。
「仕事の電話していたの?
朝から大変ね」
「………いや」
仕事より面倒な電話だったな。
俺は瑠璃を抱きしめたまま、呟いた。
「泣き虫専用の、恋愛相談室」