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片想いの行方 2
第3章 ☆蓮愛相談室
☆…side ヒメ
「………………」
………俺、何マジメに励まされてるんだろう。
しかも相手は蓮っだっつーのに。
電話を切ったあとも、1本電車を見送ってしまう程
俺はホームに立ち尽くしたまま動けなかった。
「アホか、俺は………」
色んな意味で、自分の愚かさにツッコミを入れて
すぐ次に来た電車に、俺はフラフラと乗り込んだ。
この不安の要因に蓮が関係してるんじゃないかと、暴走した俺に対して
奴は逆に優しい言葉で、助言まで言い放った。
“ 大丈夫だ。
お前は、そのままでいいんだよ ”
「………………」
あの男………
………なんなの?
車両の1番端に立って、思わず片手で顔を覆う。
蓮の言葉で、自分の心が穏やかになったのは確かだから
まるで神の御加護を授かったような
教祖の啓示を受けたような
悔しい気持ちを通り越して、そんな洗礼された気分になってしまった。