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片想いの行方 2
第19章 入会
「ふざけんなボケ!!」
閉じられた試着室に向かって、ヒメの怒号が飛ぶ。
「魔王と悪魔の晩餐会にヒカルを巻き込むな!
つーかその前に美和を除隊させろ!」
「うるっさいわねぇ~。
美和ちゃんすごく楽しそうよ?」
「毎回飲ませ過ぎなんだよ!
帰ってきてからどれだけ俺が迷惑被ってるか……」
「酔っぱらうと、あんたのヘタレネタいっぱい提供してくれるのよ。
酒の肴になるから最高なのよね~」
「…………!!」
いつものポーカーフェイスは完全に崩されて、今にも試着室に飛び込みそうなヒメ。
そんな彼を、優香さんが宥めた。
「ほら、さっさと帰りなさいよ。
今夜は金曜だから、姫宮くんのステージは無いでしょ?」
「……優香!お前も少しは……」
「ヒカルちゃん、ワインはお好きかしら?」
一言話しただけで、既にヒメを無視した優香さんがあたしに話しかける。
「は、はい……。
あたしなんでもイケるので……」
「それは良かった。
フランス産の白を1本キープしてるから、一緒に空けましょう。
辛口で強いから、悲しい事なんてすぐに忘れられるわよ」
「…………!」
ふんわりした優しい笑顔で、優香さんが目を細めるから
初対面なのに、つられてあたしも顔がほころんでしまう。
閉じられた試着室に向かって、ヒメの怒号が飛ぶ。
「魔王と悪魔の晩餐会にヒカルを巻き込むな!
つーかその前に美和を除隊させろ!」
「うるっさいわねぇ~。
美和ちゃんすごく楽しそうよ?」
「毎回飲ませ過ぎなんだよ!
帰ってきてからどれだけ俺が迷惑被ってるか……」
「酔っぱらうと、あんたのヘタレネタいっぱい提供してくれるのよ。
酒の肴になるから最高なのよね~」
「…………!!」
いつものポーカーフェイスは完全に崩されて、今にも試着室に飛び込みそうなヒメ。
そんな彼を、優香さんが宥めた。
「ほら、さっさと帰りなさいよ。
今夜は金曜だから、姫宮くんのステージは無いでしょ?」
「……優香!お前も少しは……」
「ヒカルちゃん、ワインはお好きかしら?」
一言話しただけで、既にヒメを無視した優香さんがあたしに話しかける。
「は、はい……。
あたしなんでもイケるので……」
「それは良かった。
フランス産の白を1本キープしてるから、一緒に空けましょう。
辛口で強いから、悲しい事なんてすぐに忘れられるわよ」
「…………!」
ふんわりした優しい笑顔で、優香さんが目を細めるから
初対面なのに、つられてあたしも顔がほころんでしまう。