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片想いの行方 2
第3章 ☆蓮愛相談室
「じゃーーん♪」
リビングに入り、美和に連れられるまま中央に進むと
ソファの前のローテーブルの上に、料理がめいっぱい並べられていた。
その名の通り、御馳走だ。
「……すげー……」
「でしょっ。
いつもより時間かけたの」
高級イタリアンに負けないくらい美味そうな品々に、心から感激する。
これ作る為に早く帰ってたのか。
肩からかけたボディバッグを外して、ソファに座ると
一度キッチンに戻った美和が、タタタッと走り寄ってきた。
「先にマンションに入らせてもらったのは、夜ゴハンだけじゃないんだよ」
「………?」
「はい、これ」
俺のすぐ横に座ると
美和は微笑みながら、両手でひとつの箱を差し出した。
「ヒメ。
私の恋人になってくれて、ありがとう」