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片想いの行方 2
第20章 フライングプロポー…ズ?
「……素敵すぎて
私ごときが持てる代物じゃないわ……」


ハイブランドなんてほとんど持っていないから、バッグを持つ手が震えちゃう。

固まった私を見て、蓮はふっと笑った。


「これを見つけた時、絶対瑠璃の為に作られたバッグだと思った」

「…………!」

「俺の読み通り、やっぱり似合うよ。
だからそんな事言わずに使って」


嬉しそうに微笑む蓮を見て、胸がきゅうっと締め付けられる。

ブランドカラーではない、やや紫みを帯びた鮮やかな青。

……蓮が似合うと言ってくれたこのバッグは、私の名前と同じ限定色だった。


「ありがとう、蓮。
……絶対、一生大事にする」

「どういたしまして。
俺も風呂入ってくる」


頬に軽くキスをして、蓮は立ち上がりリビングを出て行く。

………ドキドキが止まらない。

使ってっていうけど、しばらくは鑑賞用だな……///

内袋にそっとバッグを戻して、箱を閉じる。

もう一度紙袋の中に入れようとすると………


「……あら?」


紙袋の中に、1枚の封筒が入っているのを見つけた。

ブランドのロゴが付いていて、サイズはB5くらい。


「領収書……かしら」


蓮、たまにこうして抜けることがあるのよね///

クスッと笑いながら取り出すと、意外と厚みがあることに気付いた。

……領収書じゃなさそう……?

不思議に思って、興味本位で封を開いてみると

そこには………
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