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片想いの行方 2
第20章 フライングプロポー…ズ?
再び、キス。

蓮は照れ隠しをするように、私を床の上に倒す。

舌を絡めながら、引き締まった熱い体に手を回した。


「………蓮」

「…………」

「……私と結婚してくれるの?」


蓮の手がピタッと止まる。

だって……嬉しくて我慢できないんだもの。

その口から早く聞きたくて、こっちから先手打っちゃった

蓮は少しの間無言で私を見下ろしていたけど

その手が私の膝の裏に回って、ぐっと足を広げさせられた。


「………!/// れ、蓮……」

「忘れて。全部」

「え!?」

「忘れた頃に、ちゃんと言う」


えーー! 先延ばし!?

蓮の予定ではいつしてくれるつもりだったのよ~~

下に下りていく彼の、尖った黒髪をぎゅうっと掴むと


「愛してるよ、瑠璃」

「…………!」

「だから、やり直しさせて。
ダサくてカッコ悪い俺でも、せめてプロポーズくらいはちゃんとしたい」


色気のある低い声で、そう呟くと

耳まで真っ赤にした蓮が、全体重を乗せてカバっと私を抱きしめた。


「…………」


ここまできたら、形なんてなんでもいいから言ってくれてもいいのに

って急かしちゃう私は、やっぱり下町生まれだからかしら?

……でも、あなたがふいうちで言ってくれた “ 愛してる ” に免じて

その時を、じっと待っててあげようかな……


「……了解。
忘れたふりして、楽しみにしてるわね……♡」
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