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片想いの行方 2
第20章 フライングプロポー…ズ?
「……で、ヒカルは?」

「ヒカルちゃんは、麗子さんと一緒に別の車に乗っていったよ♪」

「……………」

「クラブに行くんだって。
2人で肩組んでね~、すっごい仲良しだったんだよ~♡」


……さよ~なら、ヒカル。

せっかく4月の売上No.1店長へと導いてやったっつーのに

俺の忠告を無視し、魔王と手を組んだお前にもう用は無い。

美和の為にも、これからお前がフラれようが泣き喚こうが、俺は今後一切助けてやらねーからな。

………だけど


「………あいつ、楽しそうだった?」


俺が聞くと、美和はにんまり笑った。


「うんっ!
ヒカルちゃん、い~っぱい笑ってたよ♡」

「………あっそ」


1番の目的が達成された事を知った今、これでもう思い残すことは何も無い。

美和の背中に手を回して、ホックを外そうとすると


「ヒメ、先にお風呂入ったでしょ?」

「………入ったけど」

「どうしてここにいるの?」

「……………」

「先に寝てていいよ~♡」


へらっと笑った美和は

俺を廊下に押し出して、バスルームのドアを閉めた。
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