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片想いの行方 2
第20章 フライングプロポー…ズ?
「……あいつ、愛情薄くね……?」


って、誰に聞いてるんだよ!

この俺様に独り言を言わせやがって!

ブツブツ言いながら冷蔵庫を開けて、500mlのミネラルウォーターと瓶のウォッカを取り出す。

サイドテーブルにそれを置くと、ベッドに腰を下ろして溜息をついた。

………ついこの前、私だけを見てとか、俺が大好きだとかブチ込んできたくせに

それに乗せられて踏みこんだ途端このザマだ。


「……………」


いや、元気出せ俺。

あいつは俺を好きで、俺の彼女なんだから不安になる必要なんて無い。

………酒だ。

全てはこいつが悪い。

ウォッカを睨みながらも、一気飲みして気を落ち着かせる。


………俺、なんでこんなに美和にハマってるんだろう。

仕事してる時も、平日に逢えない時も、こうしてすぐ近くで風呂に入ってる間も

気付いたら、いつも美和の事ばかり考えている。

今だって、無意識のうちにちゃっかりドライヤーを用意してスタンバってるし……

……軽くどころか、マジで危ねーよ……
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