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片想いの行方 2
第4章 ☆甘い夜

「いただきます」


ヒメはフォークを持ちながら、両手を顔の前で合わせた。


前菜の盛り合わせ

トマト煮込み

鳥肉と茸のグリル

スモークサーモンのクリームパスタ


自分でもちょっと作りすぎたかなって思うけど

私が取り分けると、ヒメはそれを黙々と口に運ぶ。


「美和」

「なに?」

「すげー美味しい」

「良かった///」

「見てるだけでも感動する。
食べんの、もったいねー」

「……大袈裟だよ」


会社が休みの土日とかに、たまにこうしてヒメの家で料理を作る。

一条さんの件があってから、ヒメは私に作らなくていいって言うんだけど


“ いただきます ”

“ 美味しい ”

“ ごちそうさま ”


普段甘い言葉を言わないヒメが、私が作る食事の時は、必ずそう言ってくれるから

当たり前のことなのかもしれないけど

泣きたくなるくらい、嬉しいんだ。


「ヒメ、いいよ残して」

「なんで。全部食うよ」

「……お腹壊すよ?」

「あっ、お前その最後の肉は俺のだろ」


私が自分のお皿に乗せた鳥のグリルを、ヒメは自分のフォークでさした。
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