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片想いの行方 2
第4章 ☆甘い夜

「美和」


お皿を重ねて、立ち上がろうとした私を呼んで

ヒメが体をこちらに向けた。


「皿、後でいいから。
………こっち来い」

「……………っ」


う、うそ……やった!

テレパシーが届いた!///

ヒメが両手を広げる姿を見て、一気に体温が上昇する。

言われた通り、お皿をそのままローテーブルの上に置いて

ラグの上に座ったヒメの足の間に、ゆっくりと近付く。

ふわっと私の体を包み込むと、ヒメはぎゅっと腕に力を入れた。

私もその背中に手を回して、ヒメの胸に顔を埋める。


「…………♡」


う~~ん///

嬉しい!

あったかくて、落ち着く。

ヒメはいつも、このまま私をベッドに連れてくか、この場で押し倒したりするんだけど///

私としては

これだけで充分幸せ………


「はい、離れて」

「……え?」


余韻も何もないまま

突然ヒメが、私の体をぐいっと引き離した。

そして、なぜかヒメがお皿を片付け始める。


こ………

ここでおしまい?

じゃないよね………?
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