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片想いの行方 2
第4章 ☆甘い夜
あーーー混乱。
つーか俺、本来はこんな性格じゃないんですけど。
どんな女でも、考えてることなんて手に取るように分かるし
この歳になってまで、グダグダ余計な事を考えるも必要もねーし
だけど
「……………」
不思議そうに俺を見る美和の頭を、そっと撫でた。
蓮以外に恋愛経験が無いからなのか……美和は同じ歳の女とは大分違う。
行動のひとつひとつがどこか幼くて、感情も全身で表現するから
美和といると、あの頃の制服を着た自分に舞い戻った気分になる。
そのくせ、たまにドキッとするような色気のある仕草をするから
こっちとしてはたまったもんじゃない。
この俺が、振り回されっぱなし。
………これがいわゆる、天然?
「ヒメ」
俺のもうひとつの手を取って
美和が口を開いた。
「……私は、ヒメが本心のままで私に接してくれる方が、嬉しいよ」