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片想いの行方 2
第7章 ★教祖崩壊
「~~~~~!!」
こ、これは夢………!?
蓮の腕が、力強く私の体を抱きしめたから
それだけで、全身が沸騰するように熱くなる。
「れ、蓮………///」
周りから黄色い歓声が飛ぶ。
バレンタインに盛り上がった、ただの痛いカップルにしか見えないと思うけど
蓮の容姿が、これだけの女性達を注目させる。
「ごめん、瑠璃」
「………えっ?」
頭の上で、蓮の低い声が響く。
「不安にさせて、ごめん。
一緒にいられる時間は少ないけど
離れている時も、俺はお前のことをちゃんと想ってるから」
「…………っ」
「もう、絶対泣かせないから」
その言葉を聞いて……だめだった。
蓮への愛しい気持ちが溢れてきて
私はその背中に手を回して、胸に顔を埋める。
「さっき泣いてたのは、蓮のせいじゃないのよ……」
「でも、ずっと不安だったんだろ?」
「…………っ」
「言って、瑠璃」
優しく私を呼ぶ声。
………それだけでもう、体が溶けてしまいそう。